そんな疑問を解決します。
本記事を書いている人
今回は日本語教師として5年働いてきた僕が日本語教師の資質について考えてみました。
日本語教師の資質があるか不安な方はぜひ参考にしてみてください。
日本語教師の3つの資質
資質1:異文化を理解できる人
日本語教師の場合は相手の国や文化も違ってくるので、異文化を理解することがとても大事です。
たとえば、「アパート内では静かにしましょう」と言ってもうるさくして警察が呼ばれてしまう学生がいるんですよね。
実はそれは、日本人の思う「静か」と彼らが思う「静か」が違っている場合があります。
そもそも「部屋の中という自分だけのスペースでなぜ静かにしなくてはいけないか」という疑問を持っている人もいたりしますね。
何か問題が起こった時に、頭ごなしに学生のことを注意する先生もいるのですが、悪意がない場合もあるので、それではいけません。
まずは相手の文化や考えを理解した上で、「日本人はこう考えるんだ」ということをしっかり伝えていかないといけないんですね。
異文化を理解できるということは日本語教師にとってすごく大事なのです。
資質2:細かい違いを追求できる人
たとえば、「すがすがしい」と「さわやか」の違いは何でしょうか。
「すがすがしい朝」と「さわやかな朝」にするとどっちも同じでいいんじゃないかと思う人もいるでしょう。
すぐに答えられたら日本語教師としてのセンスありですが、わからない場合はそれをしっかり調べて答えられるようにしておく必要があります。
大事なのは曖昧なままにしてはいけないということ。
学習者に教えるときには、だいたい同じだという説明をするときもありますが、先生自身が違いを知っているのか知らないのかでは大きな違いです。
資質3:常に学んでいける人
日本を取り巻く環境は日に日に変化しています。
世界情勢と密接にかかわる日本語教師は常に世界の動きに合わせて変化していく必要があります。
変化していくためには情報をアップデートさせていくことが必須ですよね。
2020年現在で言うと、オンライン授業が盛んになってきたので、ある程度のPCスキルがない日本語教師は淘汰されていくと予想しています。
というかそうならざるを得ないでしょうね。
PCスキルの勉強には日本語教師養成講座でもおなじみのヒューマンアカデミー が便利です。
基礎的なところからプログラミングや動画クリエイターの仕事などいろいろあります。
資料請求してみるといいでしょう。
実はなくても大丈夫な資質
人と話すのが得意
教師という職業上、話すのが得意でないと日本語教師になれないと思っていませんか?
実はそうでもありません。
もちろん、得意ならそれに越したことはありませんが、なくても全然問題ありません。
模擬授業では赤面汗だくで頭の中は真っ白。
ワタワタと焦りながら授業をしていたので学生からどう見えていたのか...(笑)
でも、何度も何度も授業を重ねていくと、だんだん慣れていくもんなんですね。
日本語教師になりたての頃は大変でしたが、慣れれば平気です。
国語が得意
こちらも得意に越したことはありませんが、別に国語が苦手でも大丈夫です。
国語教育と日本語教育では共通する部分もありますが、国語教育は母語としての日本語なのに対し、日本語教育は外国語としての日本語で、基本的には異なる分野なります。
なので国語が苦手だったかどうかはあまり関係ありません。
とはいえ、授業中に簡単な漢字が書けなかったりすると恥ずかしい思いはしますので、苦手な人は授業前にしっかり準備をしておく必要があります。
僕は漢字が苦手なので、使いそうな漢字はあらかじめメモしておきます。どうしても書けないものは潔く「書けません」と言っちゃってOKです。その時は必要に応じてあとからカバーしましょう。
資質より「日本語教師が好き」が大事
ここまで資質の話をしてきましたが、資質よりも大事なことは「日本語教師が好き」であることです。
好きであれば良い授業をするために一生懸命努力しますよね。
学生の話をよく聞いて相手のことを理解しようとしますし、必要であれば相手の文化も学びます。
現時点で「資質がないかも」と思っても、努力でカバーできますのでご安心ください。
日本語教師が好きなら、その努力すら楽しく思えてくるはずです。
まずは養成講座から受講してみる
一番の人気はヒューマンアカデミーの日本語教師養成講座です。
420時間の講義を受けるともれなく日本語教師の資格を取得できるほか、日本語教育についての知識や日本語教師の働き方についても学べます。
49万5000円でちょっとお高く感じるかもしれませんが、厚生労働省の教育訓練給付金制度の指定講座になっているので3年以上雇用保険に入ったことがある人は受講金額の20%(最大10万円)給付されます。
他社の講座と比べても割安になるのでおすすめですね。
すでに養成講座受講中の方はこちらも参考にしてみてください。