

そんな疑問にお答えします。
本記事を書いている人

センリ
本記事は日本語教師になるための方法を下記の3部構成で解説していきます。
- 日本語教師が働く場所
- 日本語教師の3つの資格取得方法
- 新設「公認日本語教師」について
日本語教師がどんな仕事なのか、どこで働けるのか疑問に思っている人はぜひ参考にしてみてください。
目次
日本語教師が働ける場所

まずは前提知識として、日本語教師が働く場所を紹介していきます。
最初に日本語教師と聞いて、おそらく大半の方が日本語学校を思い浮かべると思いますが、実は日本語学校だけではありません。
日本語教師が働ける場所はこんなにあるのです。
- 日本国内の日本語学校
- 国内の専門学校・短大
- 国内の大学・大学院(博士必須)
- 一般企業(外国人社員への日本語サポート)
- 一般の小学校(外国人児童への日本語サポート)
- 技能実習・特定技能の研修サポート
- 海外の日本語学校(主にアジア)
- 海外の大学等
- オンライン教室(無資格可)
- ボランティア(無資格可)
- 青年海外協力隊
意外といろいろな方法がありますよね。
2019年4月の入管法の改正で特定技能という在留資格が出てきたり、国内の労働人口の減少、国家資格の新設などから今後ますます日本語教育が盛んに行われていくものと思われます。
まだまだ将来性はある仕事ですね。
日本語教師の3つの資格取得方法

日本語教師の資格を取得するには3つの方法があります。
- 日本語教師養成講座(420時間)を受ける
- 日本語教育能力検定試験に合格する
- 大学・大学院で主専攻または副専攻
では詳しくご紹介していきます。
日本語教師養成講座(420時間)を受ける
定番中の定番です。「420時間講座」と言われたりもします。
文化庁の基準で420時間を修了すると日本語教師の有資格者として認められるようになります。
費用:50〜60万円
期間:3ヶ月〜1年間
まずは日本語教師アカデミーというサイトから日本語教師養成講座の資料を一括取り寄せすることができます。
お住まいの地域を選ぶと自動で通学可能な養成講座の資料を選択してくれるので楽チンですね。

日本語教師アカデミーの詳細はこちら
それと同時にヒューマンアカデミーの日本語教師養成講座からも資料を取り寄せてみましょう。

ちなみに僕はヒューマンアカデミーの修了生なのでちょっとだけ具体的にご説明しますが、こんな感じの講座が受けられます。
- 音声学
- 教授法
- 比較言語学
- 社会言語学
- 評価法
- 第二言語習得論
- 実習
こんな感じの勉強を1週間9時間ほど通っていくと1年で420時間の講座が修了できますね。
ちなみに僕はヒューマンアカデミーのスタッフと相談して6ヶ月に縮めてもらいました。
方法は平日午前・平日午後・土日の3コースあり、全てで受講させてもらうだけです。(地域により開講コースは異なります)
パンフレットには書いていないと思いますが、相談次第では短縮して集中させることも可能です。
最短で資格を取りたい人はヒューマンアカデミーに相談してみてください。
ちなみに、ヒューマンアカデミーなら厚生労働省の教育訓練給付金制度に指定されているのでこれまで雇用保険に3年以上入ったことがある人は10万円給付されます。
お得ですね。
日本語教育能力検定試験に合格する
日本語教師の資格を一番安く取りたいなら、日本語教育能力検定試験に合格することです。
日本語能力検定試験とは教壇で直接役立つものから、日本語文法、音声学など内容は多岐に渡ります。
試験時間も合計で240分と長く、合格率も2〜3割と比較的難しい試験です。
(令和元年度は9426人中2659人合格 合格率28.2%)
試験は毎年1回下記のような日程で行われます。
試験日:毎年10月
合否通知:クリスマス頃
出願締め切り:8月始め
詳しくは主催の日本国際教育支援協会(JEES)で確認してくてみてください。
令和2年度の試験実施要項も参考にどうぞ。
日本語教育能力検定試験に合格すると、日本語教師の有資格者として認められるようになります。
独学で試験に挑む人は下記のテキストを買っておくといいでしょう。
ただし、試験合格だけだと実習などの経験がないことなどから採用は難しいです。
僕も採用に関わることがありますが、学校としては即戦力人材が欲しいので、試験合格だけでは正直良くわからないというところがあります。
そのため、日本語教師養成講座とセットで受けるのがベストということになります。
大学・大学院で主専攻または副専攻
大学で主専攻または副専攻を修了すると日本語教師の有資格者として認められるようになります。
そうはいっても本記事をお読みの方のほとんどが大学生以上の方なので、日本語教師になるために今から大学に入ろうとするのはハードルが高いところですよね。
ちなみに、日本語教師としてキャリアアップしていくなら大学院博士後期課程修了が必須です。
さらに国内での日本語教師経験5年も積めば、国内外の大学や研究期間に勤めることができるようになります。
ただし、そこまでキャリアを積むのに10年かかるのです。
しかもキャリアップしても金持ちになれるほどの収入にはなりません。
そう考えると、あまりすすめられるものではありません。
それよりは「日本語教師」×「他の分野」で権威性を高めていけばいろいろなチャンスがあるのではないかと思います。
国家資格「公認日本語教師」が新設予定

まだ文化庁文化審議会国語分科会で検討中ですが、将来、日本語教師が国家資格化される予定です。
国家資格とはいっても名称独占の資格なので、資格がなくても日本語教師ができちゃうんですね。
現在発表されているところの概要だけ説明すると下記のような感じです。
- 名称「公認日本語教師」
- 名称独占の国家資格
- 取得要件は試験合格・実習・学士以上の学歴
- 資格の有効期限は10年
- 現在の有資格者は経過措置でそのまま登録できる
詳しくは文化庁が発表した公認日本語教師 「日本語教師の資格の在り方について(報告)」概要に詳しく書いてあるので、興味のある方は読んでみてください。
注目すべきは「現在の有資格者は経過措置でそのまま登録できる」というところ。
つまり、創設前に資格を取ってしまえば公認日本語教師の取得が簡単になるということです。
あくまでも2020年8月時点で確認できる発表なので、今後は変わる可能性もあります。
日本語教育能力検定試験はあと1年待たないとけないので、一刻も早く資格取得をしたいなら前述したヒューマンアカデミーの日本語教師養成講座おすすめです。
まとめ:国家資格ができるまえに資格取得がおすすめ

日本語教師になる方法についてご紹介していきました。
最後にまとめます。
日本語教師が働ける場所
- 日本国内の日本語学校
- 国内の専門学校・短大
- 国内の大学・大学院(博士必須)
- 一般企業(外国人社員への日本語サポート)
- 一般の小学校(外国人児童への日本語サポート)
- 技能実習・特定技能の研修サポート
- 海外の日本語学校(主にアジア)
- 海外の大学等
- オンライン教室(無資格可)
- ボランティア(無資格可)
- 青年海外協力隊
日本語教師の資格取得方法
- 日本語教師養成講座(420時間)を受ける
- 日本語教育能力検定試験に合格する
- 大学・大学院で主専攻または副専攻
国家資格「公認日本語教師」の概要
- 名称「公認日本語教師」
- 名称独占の国家資格
- 取得要件は試験合格・実習・学士以上の学歴
- 資格の有効期限は10年
- 現在の有資格者は経過措置でそのまま登録できる
ちなみに資格を取ることと、しっかり教えられることは別物なので、採用されたらしっかり実力をつけられるように努力していく必要があります。
最近だとオンライン教師なども盛んになってきているので、資格だけでなく、しっかりと実力をつけていきましょう。
もし日本語教師になりたい方はこちらの記事も読んでいただくと参考になるはずです。