本記事を書いている人
今回はオンライン日本語教師になりたい人に向けた記事をご用意しました。
以前は養成講座→日本語学校の流れが主流でしたが、最近はオンライン日本語教師を目指す人がかなり増えてきました。
特に2020年はCOVID-19でオンラインレッスン需要が急速に高まったこともあって、日本語教師がオンラインで副業するケースもよく見られるようになりましたね。
今回はそんな昨今の日本語教師事情を踏まえ、オンラインでご活躍の22名の先生方にいろいろと伺ったので、それを参考にしながらオンライン日本語教師についてまるっとご紹介していきます。
具体的な内容は次の通り。
- 働く方法
- 収入
- 資格の要否
- メリット・デメリット
- あると便利グッズ
これからオンライン日本語教師として活躍していきたい方は参考にしてみてください。
オンライン日本語教師として働く方法
オンライン日本語教師はざっくり次の3パターンに分けることができます。
- プラットフォーム利用
- オンラインスクール
- 自分で集客
それぞれ詳しくご紹介していきいます。
プラットフォームを利用する
集客の便利さからプラットフォームを利用しているオンライン日本語教師も多くいます。
今回のアンケート結果によると22名のうち7名がプラットフォームを利用してオンラインレッスンを行っているようです。
プラットフォームのメリット
- 自由度が高い
- どんな授業を武器にするか自分で決められる
プラットフォームのデメリット
- レッスン料から手数料が引かれる
- 授業に関するものは全て自分で準備
国内外のオンラインスクールで働く
プラットフォーム22名のうち12名は前述したプラットフォーム以外の国内外のオンラインスクールで働いているということでした。
オンラインスクールの求人はよく求人サイトに掲載されていることがよくあるので、チェックしてみるといいでしょう。
求人サイトはこちら
オンラインスクールのメリット
- 集客は学校がやってくれる
- 教材も学校が準備してくれる場合あり
オンラインスクールのデメリット
- 授業料と報酬には差がある
- 学校方針に沿う必要あり
- 採用試験(面接)がある場合もある
自分で集客する
そのほかは、どこのプラットフォームも利用していないという回答もありました。
どこも利用しない場合は自分でホームページなどを開設して集客したり、口コミを広げたりする必要があります。
副業というよりはビジネスに近い感覚なので、本腰を入れてやりたい人に向いていますね。
自分で集客するメリット
- 手数料が最小限
- 時間や集客方法が自由
自分で集客するデメリット
- 集客方法を確立するまで難しい
オンラインで資格は必要?
以前は資格なしでも問題なく働けたため、ネット上には資格なしでも働けるといったような情報もよく見かけます。
しかし、現在は登録でさえ難しくなっているプラットフォームもあるとのこと。
Twitterではこんな声も聞こえてきます。
もちろん、資格なしで働けるところもありますが、これからオンラインで始めていきたいという人は、まずは資格取得してしまうのが得策ですね。
狙い目は10月にある日本語教育能力検定試験です。
独学で取れば数万円の費用で済みます。
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参考独学で日本語教師の資格をとる方法【おすすめ本・合格者の声】
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独学はちょっときついな、という方は40〜50万円ほどかかりますが、日本語教師養成講座なら受講するだけで資格が取れてしまいます。
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参考日本語教師養成講座(420時間)の選び方【損せずに資格を取る】
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オンライン日本語教師の収入
月の収入で言うと、兼業の方は0〜7万円程度。
平均だと31000円でした。
専業の方は15〜20万円程度とのことです。
ただ、専業の方の中にもこれ1本では厳しいという方もいました。
オンライン日本語教師を本業とするならどこかを利用するのではなく、フリーランスとして自分で集客方法などを確率していくのがいいかもしれません。
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参考日本語教師の収入っていくら?【現役教師76人に聞いてみた】
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オンライン日本語教師のメリット
1位:家でできる
アンケートの中には家でできることにメリットを感じている先生が多くいました。
家でできるとこんないいことがありますよね。
- 通勤時間がいらない
- 通勤の煩わしさがない
- 下半身は部屋着で大丈夫
2位:時間が自由
自分の空いている時間にだけ授業を入れられるのもメリットです。
日本では深夜や早朝であっても他の国では昼だったりしますもんね。
また、家庭の都合で空けなくてはいけない日があっても、オンラインなら柔軟に調整できます。
ただし、自由に設定しすぎるとリピートされにくかったり、思った通りレッスンが入らず、収入が不安定にもなりかねません。
その点にちょっとだけ気をつければ、時間の自由さはオンラインの大きなメリットだと言えます。
3位:人間関係の悩みが不要
また、気の合う学習者とレッスンを組むこともできますよね。
学校で働くと人間関係が大変だったりするので、それがないのは大きなメリットかもしれません。
その他のメリット
その他にメリットとして挙げられていたことをまとめて紹介します。
- 学校運営の煩わしさとは無縁
- 世界中の人と繋がれる
- ICTツールに詳しくなった
- 学校に依存しなくてもやっていける
- チャットを併用して全員がフラットな関係で発言できる
- 画面越しだと感情を受け止めなくて済む
- 中国の会社のため細かいことを気にしなくなった
オンライン日本語教師のデメリット
1位:インターネット回線に左右される
インターネット回線が悪いと授業にならなくなってしまいます。
学習者側の環境だと仕方ない面もありますが、最低限教師側の環境は整えておきましょう。
余談ですが、僕は以前WiMAXの速度制限がかなりストレスだったのですが、SoftBank Airにしたらびっくりするくらいストレスがなくなりました。
しかもキャッシュバックもらえるし、WiMAXの違約金や残債も全部負担してくれるので乗り換えない理由はないですね。
参考までにネットで見つけた高キャッシュバックの会社を紹介しておきます。
2位:収入が安定しない
アンケートの中には「安定収入ではないため1本では難しい」「報酬が低すぎる」といった声も聞こえてきました。
副業ということならいいかもしれませんが、本業にしていくのはかなりの覚悟が必要でしょうね。
どうしてもオンラインで!ということなら、SNSやYouTube、ブログなどをフル活用して自分の価値を高めていくしかないのではないでしょうか。
3位:教材選びが難しい
教材選びが難しいというような声も聞こえてきました。
確かに著作権上、シェアが難しいものがあったりするので、先生側しか持っていないと大変ですよね。
参考までに下記のようなサイトを使うとオンラインでも著作権を気にしなくて済みます。
あると便利なグッズ
ヘッドセット
別にイヤホンでもいいって言う人もいますが、ヘッドセットを使うとプロっぽく見えるという大きなメリットがあります。
ついでに言うと学習者の声が聞き取りやすかったり、マイクが近いので自分の声が相手に届きやすかったりもします。(こっちの方が大事だったりする)
1000円程度で買えてしまうのでロジクールあたりの無難なメーカーのものを1つ買っておきましょう。
もう一度言いますが、ヘッドセットは安いもので十分です。
音楽や映画鑑賞にも使いたいなら別でちょっと良いヘッドフォン買いましょう。
その方がおトク。
ライト
よくテレビや写真の撮影でもライトが使われていますよね。
オンラインレッスンでもライトを一つ点けるだけで3割増しに見えます。
10歳若返ります。
Amazonをのぞくと下記のようなライトが2000円ほどで売っているので一つ用意しておきましょう。
その他
タブレットがあると、何かトラブルが起こった時にも対処できるし、急に何か見せたい時にも便利ですよね!
安くてそこそこ良いタブレット、個人的にはFire推しです。
確かに書画カメラがあると手元のテキストなどをすぐ取り込めたりするので便利ですよね!
僕も検討してみようかなと思いました!
ちょっとお高いですが、サンワサプライ製の書画カメラを置いておきます。
安い無名ブランドのものもありましたが、仕事道具ですからちょっと良いものを買っておいた方が後々後悔しません。
まとめ:オンライン日本語教師を選択肢に
少しでもオンライン日本語教師についてわかっていただけたでしょうか?
オンライン日本語教師をこれからの選択肢の一つにしていただけたら嬉しいです。
これから日本語教師になりたい方はこちらもあわせてご覧ください。
今回はオンラインでご活躍の先生方22名にご協力いただきました。
この場を借りて感謝申し上げます。