本記事を書いている人
N3以上の似ている文法が丸わかり
今回ご紹介する本は『マンガで学ぶ 日本語上級表現使い分け100』です。
「上級」と書いてありますが、N3の文法から載っており、すべての漢字にふりがなが振ってあるので、どちらかというと中級向けに見える本です。
上級と書いてあるだけあってN1文法も含まれますが、この本を使えばスーッと入っていけます。
問題も豊富でしっかり定着できそう。
似ている表現の攻略が上級へのカギ
上の画像にあるような形や意味が似ている表現。
N3からだんだんと多くなってきます。
見たらなんとなく意味がわかるけど、細かい違いはわからない、という学習者も多いのです。
でもこの違いを押さえることがN1・N2合格へのカギ。
会話に彩りも添えられます。
おすすめのポイント
4コマ漫画でスーッと入る
すべての表現に4コマ漫画がついています。
文章だけの説明や例文には抵抗を感じる学習者でもマンガなのでサックリ読めます。
考える問題で定着力UP
見開きをめくると、問題が豊富に用意されています。
特におすすめは「作ってみよう」という問題。
学習した表現を使って会話を完成させる問題が用意されています。
Kindle版もあり
Amazonの電子書籍Kindleでも購入できます。
紙の本を買うと2200円しますが、Kindle版なら1870円なのでちょっとだけ安く買えます。。
中級以上を教えるときに参考になる
学習者があいまいにしがちな表現を「○○vs△△」という形で説明されています。
説明も細かく書いてあるので、授業では別の本を使っている先生でも導入の仕方や指導のポイントを参考にすることもできます。
イマイチなポイント
マンガの語彙が難しい
時代劇風のマンガやおとぎ話風のマンガも載っているのですが、使われてる語彙が難しいことがあります。
スムーズに入れるためにはおとぎ話の背景や前提知識などを説明したほうがいいかもしれません。
ちなみに出てくるのは下記のようなお話。
- 桃太郎
- アリとキリギリス
- 眠り姫
- etc
ただ、ちょっと頑張れば、絵から意味を推測できるものがほとんどです。
日本語表現と日本文化もおすすめ
同シリーズの『マンガで学ぶ日本語表現と日本文化―多辺田家が行く!!』も販売されています。
こちらは初級から中級向けに日本文化をマンガで学べるようになっている本です。
日本文化の授業で使ってらっしゃる方もいるようです。
大学生にも好評みたいですね
まとめ:日本語表現をマンガで学ぼう
最後に本記事の内容をまとめます。
今回ご紹介したのはこちら。
ポイント
- 4コマ漫画でスーッと入る
- 考える問題で定着力UP
- Kindle版もあり
- 中級以上を教えるときに参考になる
- 初級向け日本文化の本もあり→マンガで学ぶ日本語表現と日本文化―多辺田家が行く!!