本記事を書いている人
今回は独学で日本語教師の資格をとりたい方に向けた記事をご用意しました。
こんな方は是非参考にしてみてください。
- 経済的負担をできるだけ減らして資格取得したい方
- 時間や場所の制約なく資格取得したい方
- 自分のペースで資格取得したい方
日本語教師の資格についてもっと詳しく知りたい方は「【保存版】日本語教師になるには?資格取得方法3つをご紹介」を参考にしてみてください。
独学で日本語教師の資格をとる方法
日本語教育能力検定試験は毎年10月に行われる試験で、合格率は約20%。
2回、3回と合格するまで何回も受ける人もいるため、1回目での合格率はさらに低いのです。
軽い気持ちでは合格するわけなく、日本語教育の知識をしっかりと覚えることはもちろん、試験の傾向について調べたり、記述対策などを行わないと、合格への道のりは長くなってしまいます。
検定合格におすすめの本
赤本(完全攻略ガイド)
独学かどうかに関わらず、検定に挑む多くの人が持っているのが、『日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド』です。
膨大な試験範囲が1冊にスッキリと収まっています。
1冊に収まっている分、やや内容が物足りないところはありますが、一通り勉強してみて、足りないなと思ったらその分野の専門書を図書館などで読んでみるのがいいでしょう。
過去問(凡人社)
書店では昨年度版しか売っていなかったりしますが、ネットだと少し古いものまで買えるので、まとめて買っちゃうのがおすすめです。
過去5年分の問題を5週くらいやると問題の傾向や頻出問題がわかってくるはずです。
そのほか専門書
過去問と赤本を一通りやって、まだ理解が足りないなというところは、図書館で専門書や実用書を読んで理解を深めておくのが良いでしょう。
YouTubeも効果的
YouTubeの中には検定対策になるようなコンテンツを公開されている方もいます。
これまで情報をいただいたのはこちらのお二人のチャンネルです。
専門的な日本語教育の話がわかりやすくまとめられています。
検定に合格するまでの目安時間
合格を勝ち取るまでの目安の勉強時間は約10ヶ月間です。
ということは、1月ごろから始めるのがベストだと言えますね。
もちろん個人差があるので、集中して取り組める方なら6ヶ月ほどでも十分でしょうし、お仕事などで忙しい方は1〜2年かかることもあります。
「もう少しで仕事が一旦落ち着くから、そのあと勉強を始めよう」なんて甘いことを言っていると、あっという間に時間が過ぎてしまうので、今年絶対に合格したい人はなるべく早く始めましょう。
検定合格までにかかる費用
当然ですが、独学がもっとも出費を抑えて日本語教師の資格をとることができます。
下記に資格取得までにかかる費用をまとめてみましたが、大きな差です。
資格取得までの費用
- 養成講座:約50万円
- 通信講座:約10万円
- 独学:約2万円
独学で資格取得のメリット
経済的負担が小さい
前述しましたが、テキスト代と受験料で2万円ほどしかからないので、養成講座の50万円と比べたら雲泥の差です。
これなら学生さんでも比較的楽に取り組めますよね。
時間や場所の制約がない
通信講座と違い、どこでも勉強ができるので出張が多い人や海外に住んでいる人は独学が一番ですね。
通信講座だと提出物があったりしますが、それに追われる心配もありません。
また、時間の制約もないので、朝のちょっとした時間を活用したり、寝る前に勉強したりなど、スキマ時間を活用していけます。
必要な部分だけ勉強できる
通信講座だとすでに理解している部分もコースに含まれているため、ちょっともったいないですよね。
現職の日本語教師の方や再チャレンジの方は独学で苦手分野だけ集中的にやるのがいいかもしれません。
独学で資格取得のデメリット
モチベーションの維持が大変
一人で勉強するとモチベーションの維持が大変ですよね。
そういった方はSNSを活用して一緒に勉強する仲間を作りましょう。
おすすめはTwitterです。
日本語教師のTwitter利用方法についてはこちら
それでも一人では勉強できない、という方は通信講座も考えてみるといいのかもしれません。>>【日本語教師】検定対策の通信講座おすすめ4選
実践的な勉強ができない
実習や模擬授業といった実践的な練習は養成講座にはかないません。
採用時にも実習経験のない検定合格者は養成講座出身者と比べてマイナスに見られてしまうこともあるようです。
どうしても実践的な練習をしたい人は420時間の養成講座を受けるか、実践講座だけでも受けさせてくれる養成講座を探すしかありません。
ちなみに探すなら日本語教師アカデミーというサイトが一括で資料請求できるので便利です。
独学で合格した方の声
Yさん(50代女性):2019年合格
私は2018年に不合格で、2019年に再チャレンジして合格しました。すでに日本語学校で勤めていたため、軽い気持ちで臨んだ2018年はあっけなく不合格。1月から10ヶ月計画で取り組みました。
ヒューマンアカデミーの『日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド』を使用していましたが、内容が薄いので、なるべく知識の底上げと補充のために、第二言語の専門書や、推薦図書をひまがあれば読みました。
あと、いろいろな人の体験記から、最もいい教科書は「過去問」と合格者がいうので、過去問を5年分買って3周くらい解いて、間違えてところは知識の補充を図書館の本や自分の日本語教育の本からまとめていました。
一番いいのは凡人社の過去問です。それが毎年手を変え品を変え出てくるようだし、毎年内容が新しくなるので、今でも過去問を買って、知識のブラッシュアップをしています。
あと音声記号と調音点、調音法が苦手だったので、記号と音をカードに書いて学生みたいに職場へ通う途中歩きながら見ていました。恥ずかしながら主婦なのでから揚げあげながら付箋を台所に貼って覚えたりしました。(私は家族が多く家事が多かったので隙間時間にたたきこみました)
なりふり構わず勉強しなくちゃ合格できないくらい難しいと思いました。
Sさん(20代男性):2016年合格
私は2015年10月から1年かけて勉強しました。本当は養成講座に通いたかったのですが、お金がなかったので仕方なく検定合格を目指しました。
使用したのはヒューマンアカデミーの『日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド』で、たぶん10周くらい読んだような・・・(言い過ぎかもしれません)あとは過去問をアマゾンで買えるだけ買って、何週もやりました。
記述は『日本語教育能力検定試験に合格するための記述式問題40』という本を使っていました。誰かに添削してもらったりとかはしなかったのでちょっと不安でしたが、なんとか通りました!
それから私は合格後に見つけたのですが、はま先生という方が公開されている解説も参考になりそうです。>>日本語教師のはま
まとめ:検定合格は独学でもチャレンジできる!
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