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「日本語学校の待遇は劣悪なものだ」
授業準備や採点などで平日夜や土日を潰してしまうと言う話はよく聞きますよね。
待遇が悪いせいで夢を持った若手の日本語教師が他業界へ流れてしまうことも。
そこで最近頼られているのがユニオンと呼ばれる労働組合です。
個人に代わって学校や企業に改善を交渉してくれる組織ですね。
でも実はユニオンに頼るだけでは根本的な解決には至りません。
本記事では日本語教師の待遇改善をするには何を考えていけばいいのかをご紹介していきます。
少しでも環境を改善していきたいと思う方は参考にしてみてください。
ユニオン(労働組合)とは?
ユニオンとは簡単に言うと、個人が誰でも入れる労働組合の一つです。
ちなみに労働組合というのは、個人に代わって学校や会社に直接労働環境の改善などを交渉してくれる法で守られた組織です。
本来であれば経営者と働く人はお互いに意見が言える関係が理想的ですよね。
でも、現在では経営者側の権力が強くなりすぎてしまっている組織が非常に多い。
それで、働く人を守るという目的で労働組合という制度が作られたのです。
以前は企業内に労働組合を作ったものがほとんどでしたが、「ユニオン」は業種や企業、雇用形態に関係なく誰でも入れます。
ユニオンができること
ユニオンに頼ると企業や学校の法律違反を解決できるようになります。
具体的には下記のようなことです。
- 残業代の支払い
- 休業補償の支払い
- パワハラ・セクハラ等の慰謝料請求
- 不当解雇の取り消し・慰謝料請求
- 休憩の取得
- 有給の取得
- etc
あとは細かいことを言うと、タイムカードの設置や備品の支給などの交渉などもあるようです。
ユニオンに頼るだけでは変わらない
たとえば日本語学校の場合、全員定時で退勤できるようになったとしても勤務時間中に授業準備が終わらなければ家に持ち帰るしかなくなってしまいます。
残業がなくなっても結局時間がないのは変わりません。
業務を改善しない限り、本当の待遇改善には至らないのです。
学校のお金と時間を増やして待遇改善
本当の待遇改善を目指すならざっくり下記の三つを考えなくてはいけません。
- 学校の収益を増やす
- 学校の支出を減らす
- 業務の効率化・短縮
学校も企業も経営者サイドだけで企業を動かしているのではなく、みんなで待遇改善を目指していかなければなりません。
特に細かいところは現場に出ないと見えてこないんですよね。
待遇改善のためにPDCAを回せ
PDCAとは?
PDCAとはPLAN(計画)→DO(実行)→CHECK(評価)→ACTION(改善)のことです。
このサイクルを繰り返し行うことを「PDCAを回す」とビジネス界では言われています。
日本語教師なら授業はPDCAをガンガン回していると思います。
このPDCAを待遇改善にも使いましょう、ということです。
小規模の学校ほどPDCAを回しやすい
日本語学校のような中小規模の組織ほどPDCAを回しやすいのです。
なぜなら関わっている人数が少ないので、自分の考えた計画が通りやすいからです。
逆に大企業の場合はたくさんの人が関わっていたり、承認を得るのが面倒でDOまで進むのに時間がかかったりします。
PDCAを回しやすいのは中小規模組織の大きなメリットなのでぜひやってみましょう。
待遇改善のためのヒント
PDCAを回せと言われてもどう回せばいいかわからないですよね。
そんな人はPDCAに関する本を読んで勉強しましょう。
個人的におすすめは『自分を劇的に成長させる!PDCAノート』です。
PDCAをどうやって考えていけばいいのかがスッキリわかる本になっています。
あとはKindle Unlimitedでもたくさんの本が読み放題になっているので参考にしてみるといいでしょう。
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参考【レビュー】Kindle Unlimitedを日本語教師が使ってみた
Kindle Unlimitedというサービスをご存知でしょうか?Amazonが提供している980円で読み放題のサービスです。今回は日本語教師の僕が使ってみて思ったところをまとめてみました。
続きを見る
まとめ:日本語教師もPDCAを回してみよう
身の回りを見渡すと改善が必要なところって結構あるんですよね。
ざっと考えただけでどんどんん出てきます。
- 紙のムダを減らす方法
- 電気代の削減
- 会議の短縮化
- 授業料以外の収入
ユニオンに頼るだけでなく、自らPDCAを回し待遇改善を目指してみましょう。