本記事を書いている人
今回は授業がまだまだ下手だなと悩んでいる人向けに、日本語教師のスキルアップ方法についてまとめました。
結論から言うと、”マネ”をすることが一人前の日本語教師になる近道です。
一番手っ取り早いのは『みんなの日本語』の教え方の手引きをマネすることです。
マネをして日本語の授業に慣れてから自分のオリジナリティーについて考えていきましょう。
今回はマネをする理由や具体的な方法についてもいくつか紹介していくので、もっと詳しく知りたい人は読み進めていってください。
もう十分だと言う人は「日本語教師が情報発信ツールを持つべき5つの理由と4つの方法」の記事でも日本語教師のスキルアップについて触れているのでよかったら目を通してみてください。
【下手からの脱却】上達するには”マネ”が最短経路
冒頭でも説明しましたが、自分の授業がまだまだ下手だなと思う人は、まずはお手本をマネしてみましょう。
歌の例を出しましたが、実は何でも同じなんですよね。
英語の勉強のときにも英語を話している人のマネをしましたよね?
中学校や高校のときの部活動でも上手な先輩のマネをしたりしませんでしたか?
マネをすることに罪悪感を感じてしまう人もいますが、ある程度のレベルに達するまではお手本のマネをすることが上達への最短経路です。
意味のないプライドは捨てろ
プライドが邪魔して最初からオリジナルのものを作りたくなる人もいますが、実はこれって遠回りなんですね。
すでに基礎的な部分については素晴らしき先人の方々がすでに考えてくださっているので、僕らはそれを早く身につけて、どう改善していったらいいのかを考えることにパワーを使った方が効率的です。
デザインや文章などをマネすることは著作権や意匠権的な問題になりますが、スキルや知識についてはマネしても全然構いません。
というかマネすべきです。
意味のないプライドは捨ててどんどんマネしていきましょう。
マネするための具体的な方法
ではさっそくどうやってマネをしていけばいいのかご説明していきます。
教え方の手引きを読む
冒頭でも紹介しましたが、まずは教え方の手引きを読みましょう。
- この文型では何がポイントなのか
- どんな流れで教えるのか
- 間違えやすいポイントはどこか
こういった授業を組み立てるうえでの基礎になる部分が教え方の手引きにはしっかりと書いてあります。
しかも手引きを読むだけなら一人でもできますし、日本語教師養成講座受講中でも取り組めますね。
養成講座受講中なら『みんなの日本語』の教え方の手引きを一冊用意して読んでおくといいでしょう。
みんなの日本語は多くの学校で使われていますし、ポイントさえ覚えてしまえば他のテキストでも応用できます。
日本語学校等に所属している人なら学校においてあるはずなので、それを借りて読んでみてもいいでしょう。
先輩から教案をもらう
手引きを読んでなんとなくポイントがつかめてきたら先輩教師の教案を見せてもらうのもおすすめです。
手引きの場合はどこの教育機関にも合うように、基礎の基礎だけがシンプルに書かれていますが、先輩教師の教案にはその学校・その学生に合わせたアレンジが盛り込まれているはずです。
他人のアレンジを見させてもらう機会はけっこう貴重なので、お願いして見せてもらうといいでしょう。
教案を見せることを嫌がる先生もいるので、様子を見て、見せてもらえそうなときにお願いするといかもです。
授業を見させてもらう
「百聞は一見にしかず」という言葉の通りです。
教案だけでは授業の流れがイメージしにくいこともあります。
そんなときには授業を見させてもらうと具体的にイメージしやすいです。
マネが自分のものになったときに独自性が生まれる
マネをするだけなのですが、案外これが難しい。
マネしたところで、最初から完全なマネはできないんですよね。
歌をマネしても歌手と同じ声を出せないのと同じです。
だから、マネしながらもどうやったら効果的な授業になるか考えて実践して考えて実践して・・・
とやっていくうちにいつの間にかオリジナリティがプラスされた教え方が身についていくのです。
まとめ:どんどんマネしましょう
授業が下手だなと思う人はどんどんマネしていきましょう。
最初は完コピでも大丈夫です。
ただ、その中で考えていて欲しいのは「どうすれば学習者にとって効果的な授業になるのか」というところ。
それを考えながら何度も何度もマネしていくと、自然とオリジナリティが入った授業に変わっていきます。
最後に、どうしてもプライドを捨てきれない人のためにおすすめの本を紹介します。
人生の中には実はいらなかったりするものがたくさんあるのでどんどん捨てていきましょう、という本です。
ここに書いてある話はあくまでも堀江さんが今まで捨ててきたものですが、自分に置き換えてみると「案外これっていらないんじゃないか」みたいに思えてきます。
堀江さんらしく少々刺激が強い部分はあるかもしれませんが、捨ててもいいものは何なのかを考える材料にはなります。
日本語教育とは直接関係はありませんが、たまにはこういった本を読むのもおすすめです。
ついでにちょっとだけ宣伝しておくと、Audibleという耳から聞く読書サービスがあるのですが、最初の1ヶ月は無料で一冊もらえます。
無料でもらえる一冊は何でも好きなものがもらえるのですが、堀江さんの本も選べます。(捨て本はありませんでしたが、多動力はありました。)
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