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確定申告の時期が近づいていきました。
オンライン日本語教師のみなさんはもしかするとそろそろ大変な時期かもしれません。
そこで今回は初めて確定申告をするオンライン日本語教師のみなさんに向けて、今年の確定申告をどうすればいいのか解説していきます。
確定申告が必要な条件
確定申告が必要かどうかは国内に住んでいるか、海外に住んでいるかで大きく異なります。
居住地別で解説していきます。
国内居住者は確定申告が必須
日本国内に住んでいる方で下記に当てはまる方は確定申告が必要です。
確定申告が必要な条件
- 給料以外の年収が20万円以上
- 本業年収が2000万円以上
- 住宅ローン控除を受け取りたい人
- 医療費控除を受け取りたい人
たぶん日本国内でオンライン日本語教師をしている人のほとんどが年間収入20万円を超えているはずです。
無申告は法律違反になるため必ず申告しましょう。
国外居住者は居住国の法律に従う
海外居住者はお住まいの国の法律に従いましょう。
僕は海外での確定申告は未経験なのでよくわかりませんが、たとえば「ベトナム 確定申告」でググってみると案外カンタンに答えが出ることもあるので、まずは調べてみてください。
レアケースですが、海外居住でも日本国内のオンラインスクールなどで源泉徴収がされている場合には確定申告が必要になります。
確定申告の手順
確定申告の手順は以下の通りです。
確定申告の手順
- 会計ソフトを用意する
- 収入をまとめる
- 支出をまとめる
- 確定申告書類を作る
一つずつ解説していきます。
会計ソフトを用意する
オンライン日本語教師の場合は雑収入になるため帳簿は義務ではありません。
しかし、確定申告の際にラクになるためできるだけ帳簿はつけておいた方がいいですね。
帳簿をつけるなら下記3社がおすすめです。
おすすめ会計ソフト
それぞれ費用などが違いますので、見比べてみてください。
個人的なおすすめはずっと無料で使えるやよいの白色申告オンラインです。
ただ、PayPalで収入を得ている人はマネーフォワードを選ぶとレートの計算なども自動でやってくれるのですごくラクになります。(※自動記帳は過去3ヶ月分の取引のみ)
収入をまとめる
1月から12月までの収入をまとめる必要があります。
収入をまとめる方法は円建てかドル建てかで違うので、一つずつ説明していきます。
円建ての場合
各オンラインプラットフォームから発行される明細に書いてある金額をそのまま足していくだけです。
帳簿をつける方は、その日の日付で帳簿に記帳していきましょう。
ドル建ての場合
たとえば2019年12月の収入が2020年1月15日に明細をもらったとします。
金額が1000ドルだった場合、当時のレート(TTB)で1ドル=108.95円で円換算します。
収入の場合はTTBのレートを見ます。
すると、108,950円になりますね。
ここで手数料も計算しておくと、後からラクです。たとえば手数料が15%だとすると、150ドルが手数料になります。
こちらも当時のレート(TTS)で1ドル=110.95円なので16,643円が経費になります。
支出の場合はTTSのレートを見ます。
しかし、この金額から手数料などが差し引かれたり、振り込み時のレートが変わっていたりして、実際の振込金額は異なります。
たとえば、日本の銀行に95,000円の振り込みがあったとします。
先程の計算で 108,950円ー16,643円=92,307円ですので、差額が2,693円になります。
この2,693円は為替差益といって収入に計上しなければなりません。
メモ
レートの計算はどこの銀行でも良いのですが、同じ銀行のレートで計算するのが原則です。ちなみに三菱UFJのレートを使っている企業が多いので、特にこだわりがない人は三菱UFJを参考にしましょう。
仕訳の例(ドル建て:レッスンから振り込みまで)
下記は僕がやっている仕訳の例です。これが正しいかどうかは税理士の方にご相談いただけたらと思います。
11月の仕訳
レッスン料1000ドル:1ドル=100円
売掛金100,000円 / 売上100,000円
12月の仕訳
レッスン料1000ドル:1ドル=100円
売掛金100,000円 / 売上100,000円
1月の仕訳
レッスン料1000ドル:1ドル=110円
売掛金110,000円/売上110,000円
PayPal振込2000ドル、手数料100ドル:1ドル=110円
普通預金209,000円 / 売掛金200,000円
支払い手数料11,000円/ 為替差益20,000円
支出をまとめる
オンライン日本語教師がよく使いそうな経費の一部を下記に書き出してみました。
経費にできるもの
- パソコン
- WEBカメラ
- 照明
- 家賃
- 光熱費
- インターネット代
- 交通費
- 車関係(ガソリン代など)
- カフェでの打ち合わせ
- 書籍代
上記のものすべてオンライン日本語教師でしか使っていない場合は全額経費に計上できます。
プライベートでも使っている場合は按分といって費用のうち何割がオンライン日本語教師で使っているか計算しなければなりません。
面積で計算する場合と時間で計算する場合がありますが、個人的には時間で計算したほうがラクですね。
1日8時間仕事をしているなら30%、4時間なら15%というような感じです。
面倒であれば、経費に計上しなくても問題ありませんが、その分納税額が増えてしまうのでできるだけ細かく経費を計算していきましょう。
確定申告書類を作る
ここまで全部できれば、あとは確定申告書類を作るだけです。
全て記帳していればあとはカンタンです。
それぞれお使いの会計ソフトの指示に従って入力していくだけで確定申告書類ができあがります。
必要なのは下記の4つです。
e-taxに必要なもの
- パソコン
- インターネット
- マイナンバーカード
- ICカードリーダー
ICカードリーダーは安いものもありますが、マイナンバーカードに対応できていないものもあったりするので、無難なメーカーのものを選んだ方がいいですね。
たとえば下記のようなもの。
自宅にいながら確定申告ができるのですごくラクになります。
日頃から帳簿をつけておくと確定申告がラクになる
ここまで読んで、確定申告ってちょっと大変だなって感じた方もいるかと思います。
僕も以前経験がありますが、2月になって去年1年分遡ろうとしてもかなり大変なんです。
でも、こんな苦労は今年だけで終わらせましょう。
来年の確定申告のためにも日頃から帳簿をつけておくべし。
おすすめ会計ソフト
たぶん、これを見ていますぐ行動しないと忘れちゃうのでサクッと登録してみるのがおすすめです。
使うかどうかわからなくてもやよいの白色申告オンラインなら無料なので損はしません。
【応用編】来年からは青色申告をしてみよう
来年からは青色申告をしてみましょう。
これは基本的に副業だとできないのですが、本業がオンライン日本語教師の人はやらない理由がありません。
青色申告も実はやることはあまり変わりません。
開業時に開業届と青色申告の申請書を提出したり、確定申告時に帳簿を提出したりするだけで最大65万円の控除が受けられるようになります。
税金がかなり下がるので稼げるかどうかわからなくても書類を提出しておくのがおすすめです。
こういった書類は開業freeeで作るとラクなのでサクッと作ってしまいましょう。
現在白色でやっている人も3月15日までに税務署に提出すれば今年の取引から青色申告ができるようになります。
ちなみにこの辺については「【フリーランス日本語教師】個人事業の始め方」でご紹介しているので参考にしてみてください。
まとめ:オンライン日本語教師も確定申告しよう
基本的にはここに書いてる流れで確定申告ができます。
ちょっと面倒だなと思う方もいるかもしれませんが、やらないで脱税になると大変なことになるため、必ず確定申告をしましょう。
2021年の締め切りは4月15日まで延長されています。
延長されると油断して後回しになってしまいますが、後から本当に大変になるので早めに終わらせてしまいましょう。
今回は以上です。