本記事を書いている人
「今日の授業はよくできた」
授業がうまくいくとホッとするもんなんですよね。
でもホッとしただけで終わっていませんか?
実はそれってかなりもったいない。
なぜうまくいったのか、何がどのようにうまくいったのか、因数分解をするように細かく考えて文章化してみましょう。
今回はそんな新米日本語教師の皆さんに向けて書いています。
よかったら参考にしてみてください。
授業にまぐれはない
冒頭にも書きましたが、授業にまぐれはありません。
うまくいった時にはうまくいった理由があります。
ダメダメだった時にもダメだった理由があります。
その理由を掘り起こしていかに自分の糧にできるかが、スキルアップの鍵になります。
毎日10分だけでも振り返ろう
1日10分だけでも振り返りましょう。
何かをやりながらではなく、10分間集中して振り返ります。
できたら、授業が終わってすぐやるのがいいですね。
そして絶対に忘れてはいけないのがメモです。
なぜなら、人は自分の中で理解できているものしか文章化できないからですね。
また、文書化することで脳内整理ができるというメリットもあります。
授業の因数分解の方法
手順1:成功・失敗を3つずつ書き出す
まずは下記のような感じで3つずつ書き出してみましょう。
うまくいったこと
- 最初の3分で良い雰囲気が作れた
- 口頭練習で盛り上がった
- 誰も寝なかった
失敗したこと
- 練習問題が終わらなかった
- 練習問題の指示が伝わらなかった
- 〇〇と〇〇の違いの質問に答えられなかった
3つ出ない人はがんばって絞り出しましょう。
どんなに悲惨な授業だったとしても良かったところを3つ書き出します。
そうすることで、その日の授業が脳内再生され、頭の中で整理できるようになるんですね。
手順2:成功・失敗の理由を3回掘り下げる
成功・失敗を書き出しただけではあまり意味がありません。
その理由を考えましょう。
たとえば、下記のような感じですね。
成功1:最初の3分で良い雰囲気が作れた
理由1:今日の読解のテーマ(日本の食文化)に関連し、学習者の母国の食文化を発表してもらうことができた。
理由2:母国の文化を説明するときは自発的な発言が見られる。
理由3:学習者自身のことを説明するときは頑張って説明しようとする。
これを見ていただけたらわかると思いますが下記のような構造になっています。
「成功1」の理由→理由1
「理由1」の理由→理由2
「理由2」の理由→理由3
これが因数分解ですね。
こうやって因数分解することでなぜ成功したか、失敗したかを自分の中で整理することができます。
まとめ:読んだらさっそくやってみよう
この記事を読んだらさっそくやってみましょう。
もう一度おさらいします。
- 成功・失敗を3つずつ書き出す
- その理由を3回掘り下げる
これだけが全てではありませんが、毎日の授業の振り返りが大事なことは日本語教師の皆さんならすでにお分かりのはずです。
さあ、さっそく取り組んでみましょう。
ちなみにやってみたいと思っても実際に行動するのは10%くらいだったりします。
でも行動をした人と行動しなかった人ではその先のスキルに大きな差が生まれていくるんですよね。
参考にした本
最後に本記事を書くにあたって参考にした本を紹介します。
無印のV字回復の経営ノウハウが紹介されている本なのですが、組織運営や管理といったところも勉強になるので、専任の先生や経営に携わっている方はぜひ読んで欲しいなと思います。
ちなみにKindle Unlimitedだと読み放題の対象なので、ちょっとお得に読めちゃいます。
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